ご挨拶
はじめまして。
この度、うさぎ専門の保護活動を行っていくことになりました。
保護うさぎの家 悠兎(ゆうと)代表の朝倉です。
自分は現在、うさぎ専門店でブリーダーとして勤務しています。(経営者ではありません)
プロとして働いていると、色々な事情で捨てられてしまううさぎさんや業界の裏事情など、正直納得できない理不尽なことがたくさんありました。
飼っていたうさぎが
大きくなったから
病気になったから
引っ越すから
アレルギーになったから
子供が生まれたから
経済的に厳しくなったからなど
専門店やブリーダーでも
売れ残った
病気の子
けがを負った子
引退した子
など理由を書けばきりがありませんが全部ひっくるめて人間たちの勝手な理不尽な理由で捨てられてしまう命があります。
私もブリーダー(生産者)なので責めを負う立場だと思います。
だからこそ、なんとかしたい。
プロの端くれだからこそ、できることがあるはずと思い、今回二足の草鞋を履くことになりますが自分なりにできることをしようと決心いたしました。
私がこの保護活動を始めたいと思ったきっかけは、一つは約1年前に某所でのうさぎ遺棄事件に遭遇したからです。
数羽のうさぎが放置されていた場所にはエサも水もなく、しかも玉葱が転がっていました。(玉葱はうさぎにとって猛毒です。)
私がその小屋に入ったとき生き残っているうさぎ達はおびえていました。
でも水とフードをもっていって与えたところ、この人は大丈夫なんだとわかったのでしょう、一斉に私の元へ寄り添ってきて水を飲み、フードを食べ、私から離れようとはしませんでした。
その時、確かに聞いたのです。
「助けて」と
今でもあの時のことを思い出すと悔しくて悲しくて涙が出ます。
もう一つが生体を処分する業者がいるということ。
保健所に連れていくブリーダーなどいません。
業者が言葉巧みに引き取ろうとしてくるのです。
その人たちにはおそらく、うさぎは実験体か肉食動物のエサとしか見えていないのでしょう。
ブリードをしている以上、病気の子やけがを負った子は出ます。
その子たちは販売はできなくても、里親を探すことはできます。
しかし店だとどんなに説明をしても、店頭に病気の子やけがを負っている子がいるだけで批判され通報されてしまいます。
そのため、店側も里親活動にどうしても慎重になります。
また、飼われていた子も、アレルギー発症などどうしても今後飼い続けることが困難になってしまう場合も残念ながらあると思います。
里親募集をしても見つからない場合、最悪捨てられるケースがあります。
ひどいケースだと病気になって適切な処置を怠ったせいでひどくなってしまい、挙句「気持ち悪いからもういらない」と捨てる方がいます。(実話です)
私はブリーダーとして毎日何百羽と接していますが、毎日うさぎ達がかわいくて仕方ありません。
全てのうさぎは守れないけど、自分にできる精一杯の手を広げて、うさぎ達を助けたいと思っております。
綺麗ごとばかりを並べているだけかもしれますんが、皆様のご理解とご協力をお願い致します。
最後に、今回このうさぎの保護活動を始めるにあたり、東京都動物愛護相談センター多摩支所の方々に色々質問・ご相談させていただきました。
その都度、親切な対応ありがとうございました。
0コメント